DELIRIUM Vol.5
Opportunity to bring back human instincts
-本能を呼び覚ますアート展-
この展示会は、マニュフェストに従い、芸術で感情を揺さぶり、日常の抑圧から解放される機会を鑑賞者に提供します。
アーティストは、新たな表現方法の可能性を模索し、自己研鑚を実践します。
※マニフェストとは、あるドメイン内で芸術活動を行う目的や精神的内容を第三者へ示す公的な宣言です。
This exhibition, in accordance with its manifesto, provides viewers with an opportunity to be stirred emotionally through art and liberated from the constraints of daily repression. Artists explore the possibilities of new forms of expression and engage in self-cultivation.
* A manifesto is a public declaration that elucidates the purpose and spiritual essence of engaging in artistic activities within a specific domain to a third party.
会期:2024年3月5日(火) ~ 3月10日(日)11:00 – 20:00 ※最終日17:00まで
開催場所:渋谷ヒカリエ 8/CUBE
入場:無料
主催:一般社団法人Evolve Art & Design Japan
Artist
竹谷 嘉人
倉坪 杏奈
babacchi.com
畦地 拓海
山田 千晶
岩館 えり子
吉田 絢乃
江波戸 裕太
森 拓実
ウルファート・ジャンセン
Manifesto
混沌に満ちながらも、秩序を大切にする社会の中で、人間の本能は抑制される。
抑制は時として個人の自由をも制約する。
ときに、人間の脳と心を覚醒させ、本能を呼び起こすプロセスも必要ではないだろうか。
ここでは、「人間の本能を呼び覚ます」ことを目的にした芸術活動を提唱する。
ⅰ. 秩序を肯定、否定するものではない。
ⅱ. コンセプトは必要としない。
ⅲ. 前衛的である必要はない。
ⅳ. 主観的や客観的は求めていない。
ⅴ. エモーショナルを掻き立てるパッションやエッジは必要である。
In a society that values order while being filled with chaos, human instincts are restrained. Restraint sometimes imposes limitations on individual freedom.
At times, it might be necessary to awaken the human brain and soul, calling forth instincts. Here, we propose artistic activities with the aim of “awakening human instincts.”
ⅰ. It does not affirm or negate order.
ⅱ. It does not require a specific concept.
ⅲ. It does not need to be avant-garde.
ⅳ. Neither subjective nor objective elements are sought.
ⅴ. Passion and edge that stir emotions are essential.
Works
竹谷 嘉人 Yoshito Taketani
1983年和歌山生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科卒業。画家やデザイナーとして活動しながら絵と絵に纏わる全ての事象に興味があり異業種とのコラボを多方面で展開している。アパレルブランド「ha | za | ma」での専属テキスタイルデザインに従事し数々のインフルエンスとコラボ、アートパフォーマンスの分野では国内外でパフォーマンスやバトルでの世界大会出場の常連、博物館規模の舞台美術から四階建てビルの壁画などジャンルや規模に囚われないアート全てを独りでこなす一方、プロアマ問わず絵や音楽を創れる空間を提供するイベントを不定期開催。アートを限定しないように自身の制作や活動を持ってアート普及に努めている。
stroke
MDF、 アクリル
W410 H410 D70 mm
倉坪 杏奈 Anna Kuratsubo
岐阜県生まれ。富山大学芸術文化学部デザイン情報コース修了。1990年~2000年代初期の社会にあった混沌とした薄暗い雰囲気が私の心に強く残っており、また、作風もその頃流行していたオカルトやホラーの影響を受けている。ストレスが原因で体調不良になった経験を機に「自分らしい表現とはなにか」を求めて創作をするようになる。奇妙で不気味だがおもしろい世界を表現できる作家を目指している。
ノイズ採集
紙、チャック式ポリ袋
可変(B5サイズ 50枚)
babacchi.com
1975年東京生まれ。2009年から一本の糸から様々な形状に変化、形成される編みぐるみに魅了され独学で制作をはじめる。病弱だった幼少期に形成された想像力を昇華させて未知の領域への好奇心を表現している。個展やグループ展で作品を発表するほか、CD、映画、本などに作品を提供している。個展「ババッチのアミグルミ展」(渋谷ソネバー)、個展「Hello, it’s me!」(L for You aoyama)、 MONSTER Exhibition、DELIRIUM 本能を呼び覚ますアート展(渋谷ヒカリエ8/CUBE)。
カタルシス No.1, No.2, No.3
ミクストメディア
W D160 H400mm
W D230 H530mm
W D240 H700mm
畦地 拓海 Takumi Azechi
1990年京都府生まれ。2016年富山大学大学院芸術文化学研究科を修了。京都市立銅駝美術工芸高等学校への進学を機に漆芸に出会う。遺跡や壁画、仮面等にみられるプリミティブな風合いに、日本やタイの漆芸技法を織り交ぜた作品を制作している。2018~個展、京都/2020~2022 MONSTER EXHIBITION 入選(2020入賞)、東京/その他、国内外での個展やグループ展、公募展への出展多数。
天秤の面
漆、麻布、地之粉、和紙、麻紐、卵殻、真鍮箔
W1000 H940 D80mm
渦巻く鬣の面
漆、麻布、地之粉、和紙、金属粉、真鍮箔
W325 H300 D100mm
牛壁の面
漆、麻布、地之粉、卵殻、真鍮箔
W580 H300 D100mm
目廻の面
漆、麻布、地之粉、縄、真鍮箔
W420 H200 D130mm
山田 千晶 Chiaki Yamada
1996年京都府生まれ。2019年富山大学芸術文化学部造形芸術コース卒業。高校生の頃に彫の楽しさと漆という素材の奥深さに出会う。自身の感情の熱を作品の体温として表現できないかと考え、生き物をモチーフに、主に漆を用いて彫刻を制作している。作品が心の支えや拠りどころになる瞬間を求めて生き物の柔らかさや温もりのある形を追求している。これまでの個展に「瞳をとじてひらく扉」(アートステージ567/2021年)、「ART BOX 第14回展 山田千晶 溶かし込んだ情景」(西田美術館/2022年)他。展覧会「SHIBUYA ART AWARDS 2019入選作品展」、「越後妻有大地の芸術祭2022 里山アートどうぶつ園」、「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2023」他多数参加。
Balloon
漆、麻布、発泡スチロール
W400 H1100 D400mm
岩館 えり子 Eriko Iwadate
1984年東京生まれ。東京デザイナー学院アート科卒業。心理学のコラージュ療法をきっかけに、布や糸、紙等を素材にしたコラージュの服飾を契機に創作活動を開始。近年は、割れた鏡や布などの素材を用いたコラージュの立体制作を始める。鏡に映る自己に内在する狂気や衝動性を切り取り、可視化されない一瞬の危うい部分や不完全で歪な美しさを追求し、鏡に映し出される他者にも体現させている。Monster Exhibition 2018 入選、Independent Tokyo 2018審査員特別賞受賞。
かえる
ミクストメディア
可変
吉田 絢乃 Ayano Yoshida
1987年東京生まれ。2013年多摩美術大学大学院美術研究科油画領域修了。人の蓄積した時間や体温などの痕跡から、その所有者の気配を
強く想起させたいと考えている。アクリル絵具や水性塗料の塗膜を支持体とし、そこに日常を取り込む情報を描画する独自の方法で制作している。これまで個展に「吉田絢乃展」(ゆう画廊:2013年)「積層するひと」(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA:2019年 ) 「画廊からの発言 ― 新世代への視点2022「territory」」(藍画廊:2022年)「Nesting material(Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi:2023年) 、「アーツ・チャレンジ」(2018)「第22回岡本太朗現代芸術賞」(2019)等に入選。
curtainⅢ
ミクストメディア
可変
江波戸 裕太 Yuta Ebato
1990年東京都生まれ。2011年日本デザイン専門学校グラフィックデザイン学科卒業。幼少期は宇宙人や怪人といった「ヒトの形をしたヒトではない存在」に強く関心を持ち、在学中に目にしたハンス・ベルメールをきっかけにドローイング作品の制作を始める。微生物等の運動や構造に魅了され、また隣人や日常に潜む違和感に自分を投影し、「変換」を制作している。2019年MONSTER Exhibition優秀賞受賞、第7回、第9回「ドローイングとは何か」展入選。
せかいのはて
樹脂粘土を主体としたミクストメディア
W320 H60 D70mm
森 拓実 Takumi Mor
1988年生まれ。三重県育ち、静岡県在住。元模型少年。三重大学大学院工学研究科修了。建築家ルイス・カーンの設計過程を研究。米国設計事務所のインターンを経て、現在は浜松市内の建築設計事務所勤務。2020年、休職期間中に MONSTER EXHIBITION に初出展し入賞、現代アートの世界に踏み入れる。設計で慣れ親しんだ思考や手法を意図的にバグらせ、虚実が混濁するプロセスに創作の新たな面白さを見い出し、表現の幅の拡大を試みる。インテリアデザインコンペ2020入選、静岡県「新しい県立図書館」アイデアコンペ優秀賞(2021年)
明晰∅
スタイロフォーム、プラスタークロス、アクリル塗料、ギヤボックス
W900 H900 D130mm
ウルファート・ジャンセン Ulfert Janssen
1972年ドイツ生まれ。スイス在住。12 歳から画家のBodo Olthoffに師事。1999年Art Center College of Design卒業後、芸術活動と並行して、ルノー・日産グループのカーデザイナーとして、バルセロナ、ソウル、東京で10年間コンセプトカーや製品化モデルの開発を担当。コスモポリタンなバックグラウンドと、多様な世界を結びつけるカラフルな探求心が反映された作品は、自身で開発した酸化鉄プレート、炭化させた木など独自のキャンバスと、鮮やかな色彩のコントラストを特徴とする。ドイツ・スイスにおける個展・グループ展多数、欧州パブリックアートコンテストへの参加等幅広く活動中。
Galvanize: Stir up the Senses
アクリル、酸化メタルプレート
W1000 H600 D30mm