岩館 えり子

ソノカタチ
私たちは人の形をしている。
そして人は服を着て、ととのえた姿をして動き、生きている。
しかし、死ぬ時はそうではない。
今の姿とは全く違った、もっと物質的なものに変化する。
今まで息をし声を発し動いていたものが、全くの異質なものへと変わる。
それは本能的に、本質的なものへと還る感覚に近いような気がしている。
人間として
外側を覆っていた機能的で装飾的な部分が抜け落ちて、
骨と肉といったようなより動物としての
本能的な骨格としての芯の部分があらわになるとでも言えようか。
そこに何か本質が見えるのではないか?
ということに興味がある。
それを創造するという試み。
Material: ミクストメディア
Size: サイズ可変 mm

岩館 えり子
人間のなかに備わる無意識の狂気や本能、衝動性といった目に見えない、一種の危うい部分にとても惹かれる。
現代社会の中で不必要とされていった要素たちは、本来人間に備わっているものである。そういった、目に見えない部分を作品を通して表現していきたい。
制作する作品は、平面から立体まで多岐にわたるが、いずれも制作過程で生まれる刺激やインスピレーションを大事に作品を制作する。
そうして生まれてくる作品達は、まるで説明のつかない生き物のようにも見えてくる。
Web: https://erikoiwadate.wixsite.com/enkw