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転迷開悟
転迷開悟とは、価値を見出せずにいる状態から、深く悩み、考え抜いた末に本質に気づき、新たな視点を得ることを意味します。 最近の作品では、壊れた木彫の熊や流木、端材など、一見すると「無価値」と思われる素材を使っています。しかし、それらを組み合わせ新たなカタチを得ることで、再び意味を持つ。この作品もまた、無価値とされたものが変化し、新たな価値を獲得する過程を表現したものです。 また、金は変わらないものの象徴であり、信念や積み重ねた経験を表し、一方、銀は変化の象徴であり、時間とともに黒く変色します。その変容は絶えず流れゆく川のようでもあり、人生のようなもの。昨日と今日、同じように見えても細胞レベルでは全く違う自分。時と経験を重ねることで深みを増していきます。 「無価値から価値へ」「煩悩まみれの自分からの脱却へ」。『転迷開悟』それは、迷いの先にこそ、新たな価値が生まれるということを表現した作品です。
Material: 木の端材/破損仏/破損掛軸/純金箔/純銀箔
Size: 本体:600mmx250mmx250mm 掛軸:1320mm×350mm mm

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Artist Statement
私は、錆や染み、破損など、一見「劣化」と思われる事象に魅力を感じ、あえて錆びた箔や流木、ガラクタなどを使用。それらが持つ不完全ゆえの味わいや、移ろいゆく儚さを生かしながら作品に取り入れています。
制作の過程は、写経や瞑想のように心を鎮め、没入する時間であり、自我を浄化する行為でもあります。無価値とされたものが新たな姿へと生まれ変わるように、私もまた制作を通じて自己を肯定し、新たな価値を見出していく。このプロセスが、私の創作の基盤になっています。
Biography
1974年 札幌生まれ。大学では経済を学ぶ。
現在、フォトグラファーとして仕事する傍ら、2009年ころ趣味で始めた日本画をきっかけに制作を行う。
[活動歴](最新順)
◽️2024年
・UNKNOWN ASIA 2024 出品(梅田サウスホール)
・MONSTER Exhibition 2024 入賞・展示(渋谷ヒカリエ)
・池袋回遊派美術展 2024 IAG ARTISTS SELECTION(自由学園明日館講堂)
◽️2023年
・第12回 躍動する現代作家展(国立新美術館)躍動する現代作家賞 受賞
・MONSTER Exhibition 2023 入選・展示(渋谷ヒカリエ)
・害蟲展 season4 入選(東京/大阪/白馬)
・第11回 躍動する現代作家展(福岡アジア美術館)躍動する現代作家賞 受賞
◽️2022年
・MONSTER Exhibition 2022 入選・展示(渋谷ヒカリエ)
◽️2021年
・MONSTER Exhibition 2021 入選・展示(渋谷ヒカリエ)
◽️2020年
・MONSTER Exhibition 2020 入賞・展示(渋谷ヒカリエ)
◽️2019年
・MONSTER Exhibition 2019 入賞・展示(渋谷ヒカリエ/Gallery Grand E’terna Paris)
◽️2016年
・TDWウルトラマン・インスパイア展 入選・展示
・MONSTER Exhibition 2016 入選・展示(渋谷ヒカリエ/hpgrp GALLERY NY)